秘書の資格試験とは?公的資格の秘書検定など秘書に関する資格試験を解説
上司の仕事を支える縁の下の力持ち、秘書として働く上で、関連する資格や試験に合格していれば就職や転職の際に有利に働く可能性があります。今回はこの記事で秘書に関する代表的な資格、秘書検定とCBS国際秘書検定の試験の情報をご紹介します。
あると便利に役立つ資格、秘書検定とは?
社会人のマナーと常識に関する検定
秘書検定は年間受験者数14万人以上と安定した人気を誇っている検定です。仕事を円滑に進める上でのマナーや知識を広く学べることに加えて、秘書としてのビジネスシーンでの振る舞いでも活かすことができます。
国家試験ではなく公的試験の秘書検定ですが、一般知識やビジネス用語、マナーや職場での判断力も問われる幅広い分野での知識が必要になります。秘書検定を所持していなければ秘書になれないわけではないですが、秘書を目指す人は多くが取得をしています。
秘書検定に合格すれば、履歴書に記載する事ができて転職や就職活動のアピールにもなり、秘書になるための近道であると言えます。
秘書に必要な全体的な感覚や動きが問われる
上司の身の回りのサポートをする秘書という仕事は、感覚や判断力が求められます。先回りして上司が求めているものを察する判断を秘書検定では問われます。
急な依頼への対応やトラブルなども秘書として仕事をする上では起こりうる事ですが、上司の仕事をどのようにサポートするかという事も秘書検定では問われてきます。
スムーズな仕事をするために適切な対応ができるかどうかが秘書の仕事では大事になるので、秘書検定でも出題されるのです。
秘書技能検定の難易度・合格率
難易度は受験する級によって異なる。十二分に試験対策を
秘書検定は受験する級によって合格難易度が異なり、秘書検定の入り口とされる基本的な知識やマナーが身に付く3級は合格率60%前後とされています。
一般的な秘書業務で通用する2級も合格率60%前後で、筆記試験や面接もある高いコミュニケーション能力が求められる準1級は合格率30%前後です。秘書という仕事を目指すのであれば準1級を持っておくと企業からの評価も高くアピールする事ができます。
秘書検定を受験する際には3級から順にランクアップして進める事が大事です。準1級は圧倒的に合格率が低いので要点を押さえて立ち振る舞いや言葉使いなども細かく学ぶ必要がありますが、秘書として幅広く活躍するために持っておきたい資格です。
秘書技能検定
合格率 | 受講する級によって異なる3級・2級は60%前後、準1級は30%前後 |
---|---|
受験資格 | 年齢や学歴の規制は無く誰でも受験可能 |
受験費用 | 3級2800円、2級4100円、準1級5300円 |
出題範囲 | 論理、必要とされる資質、職務知識、一般知識、実技、マナー接遇、技能 |
誰でも試験を受ける事はできるが、準1級は面接もある
マナーや一般常識など幅広い分野で出題される秘書検定ですが、高い合格率を誇る3級や2級とは異なり準1級は面接もあり難易度は高めです。3級と2級は筆記のみで9割がマークシートで1割が筆記になります。
準1級は6割がマークシートで、4割が記述問題になっていて、筆記試験を合格した人のみ面接試験に臨むことができます。準1級の筆記試験は理論と実技に分かれていて、それぞれの正答率が60%以上で合格になります。
秘書検定試験は年に2回から3回行われていて、締め切りまでに受験する級を決めるような仕組みになっています。途中級からの受験もできるので、いきなり準1級を受験することも可能です。
秘書の資格、CBS国際秘書検定とは?
グローバルに活躍するために必要な検定試験
秘書としてより大きな活躍をしたい人におすすめのCBS国際秘書試験は、日本語と英語を使いグローバルに活躍できる難易度の高い検定です。
秘書検定とは異なり日本語と英語の問題が出題されます。CBS国際秘書検定試験は、プライマリー試験とファイナル試験に分けられていて、それぞれ合格する必要があります。
プライマリー試験はビジネス実務とビジネス英語に分かれていて、正しい日本語のマナーや文章力、英語での来客対応や電話対応などの基礎知識が出題されます。ファイナル試験は筆記試験と面接試験があり、1日目に秘書実務、経理管理とオフィス実務管理があり、2日目に日英両言語による個人面接があります。
試験として出題内容の範囲も広く日本語以外でも出題されるので難易度はとても高いです。
国際的に活躍するには欠かせない
外資系の企業で秘書として働く場合には来客の対応や書類作成の業務を英語と日本語の両方で行う場合にCBS国際秘書検定は必要になります。
通訳や翻訳などの役割、外国人の接待やガイドの役目など幅広い業務があります。通常の秘書よりも必要なスキルや仕事は増えますが、収入面でも転職面でも優遇されます。外資系の企業では実力主義の傾向が強いことが多いので、CBS国際秘書検定を取得する事で高収入を期待することができるのです。
秘書として高いランクで仕事がしたい、国際的に活躍したいと考える人におすすめの資格です。
CBS国際秘書検定の難易度・合格率
試験の難易度は高め。合格すれば国際的に活躍出来る秘書に
CBS国際秘書検定は日本語と英語のスキルが必要になるので難易度は高いです。合格率はプライマリー試験とファイナル試験によって異なりますが、プライマリー試験では50%から70%、ファイナル試験では20%から30%と言われています。
プライマリー試験とファイナル試験を合格しなければいけないので難易度は高い試験ですが、秘書としてスキルアップができる信頼性の高い資格と考えられます。
CBS国際秘書検定
合格率 | プライマリー試験は50%から70%、ファイナル試験は20%から30% |
---|---|
受験資格 | 年齢や学歴の規制は無く誰でも受験可能 |
受験費用 | プライマリー試験9800円 ファイナル試験 一括受験20000円 不合格科目の受験料 Ⅰ、Ⅱ、Ⅲは6000円、Ⅳは4000円 |
出題範囲 | ■プライマリー試験 電話応対、スケジュール管理、文書管理、日本語の言葉遣い、ビジネスマナー、英語での丁寧表現、英語のビジネス語彙、英文解釈、ライティング ■ファイナル試験 |
4年以内で全科目合格する必要があり勉強に工夫が必要
ファイナル試験は最初の試験から4年間で、全教科に合格する必要があります。初年度は全科目の受験が必須ですが、次年度から不合格科目だけの受験が可能になります。
CBS国際秘書検定を取得するためには問題集や参考書だけでは範囲的にも間に合いません。広すぎる範囲の中から少ない問題数が出されるので、基本を身に付けることがとても大事になります。
プライマリー試験はTOEICの点数が500点ほどの英語力は必要になるのでTOEICや英検を勉強することもおすすめです。文法や時制などの知識も問われるので文法から基礎を理解することが肝要です。
CBS国際秘書検定を取得するためには勉強法も工夫して幅広い試験の範囲を補う必要があると言えます。
その他の秘書関連資格
持っていると便利な秘書に関する資格はさまざま
秘書検定やCBS国際秘書検定の資格以外にも、秘書の仕事に関連する資格はいくつかあります。
秘書になるために必須の資格はありませんが、だからこそ他人との差別化を図るために資格を取得しておくことがおすすめです。
- ビジネス文書検定
- ビジネス実務マナー検定
- ビジネス電話検定
- サービス接遇検定
- 文書デザイン検定
- パソコンスピード認定試験
- 電子メール活用能力検定
一覧にあるビジネス文書検定は、ビジネスにおける言い回しを会得する事で基本的なビジネス文書が書けるようになる資格です。ビジネス文書を使いこなすことは社会人の嗜みでもあり、秘書として仕事をするためには必要不可欠なスキルであると考えられます。
パソコンスピード認定試験とは正確で迅速なパソコンの入力技能とコンピューターの活用能力を測る試験で人気の高い資格です。秘書に求められるのは情報処理の正確さとスピードなので、パソコンを使うことが多い秘書の仕事に活用できます。
秘書の資格が取れる学校
TSB学校法人専門学校 東京スクール・オブ・ビジネス
TSB学校法人専門学校 東京スクール・オブ・ビジネスのオフィスビジネス学科の秘書専攻ではビジネスシーンでのエキスパートを目指すことができます。
コミュニケーションやプレゼン、ビジネスマナーから立ち振る舞いに至るまで高いスキルを学ぶことができます。在学中に秘書検定を受験することができて、より早く秘書として活躍できる可能性があります。
充実のスケジュールで秘書への道をサポート
2年間の秘書専攻のスケジュールでは検定対策の他に実務訓練まで体系的に学習できるので、スキルが身に付きやすいメリットが有ります。
校外研修ではホテルでの洋食のマナーや料亭で和食のマナーを実践します。希望者はセブ島の短期留学やあらゆる秘書に関する資格のサポートをしてくれるので2年で多くの資格取得を目指すことができます。
秘書の資格まとめ
秘書になるなら秘書検定、グローバルに活躍したい場合にはCBS国際秘書検定の取得を目指す
秘書の仕事自体は、特別な資格を取得する必要もなく業務に就くことは可能ですが、就職や転職、スキルアップを考える時には資格を持っていることがベターです。人気の高い秘書検定を持っていれば級によっても異なりますが、一定の知識やスキルの証明に役立ちます。
CBS国際秘書検定の資格については、日本語と英語のマナーや一般常識など幅広い範囲で出題されるので合格率はとても低いです。秘書としてグローバルに活躍したい人は取得することをおすすめしますが、合格するためには基礎をしっかり理解して英語についても学習しておく必要が有ります。
秘書に関する資格試験は、他にも持っていると便利な資格が多く存在しています。まずは秘書検定やCBS国際秘書検定の取得を目指して、自身の理想とする秘書像に役立ちそうな資格取得も目指してみてはいかがでしょうか。
秘書の参考情報
平均年収 | 250万円~350万円 |
---|---|
必要資格 | 必要資格なし |
資格区分 | - |
職業職種 | 事務 |
秘書の関連記事
「フォロー」をお願いします
最新情報をお届けします