社長の仕事内容とは?意外と知られていない仕事の難しさや社長の役割について

社長の仕事内容とは?意外と知られていない仕事の難しさや社長の役割について

社長が行う具体的な仕事内容について、会社の規模ごとに分けて紹介します。事業内容や企業理念、資金調達から長期的視野を持つことの重要性など、社長に求められるものをピックアップしていきます。加えて、社長という仕事のやりがいについて、いくつか紹介していきます。

社長がやるべき仕事とは?

会社のトップである一番偉い社長ですが、その仕事内容については知らない人も多いのではないでしょうか。社長の仕事のなかで一番大切なのは、その会社が目指す方向を決めることです。目指す方向へ進むために何をすべきかを決断し、会社の舵取りをしていくことです。

具体的には事業内容の決定や長期的視野を持つこと、効率的に業務を進めるためのシステム作りなど、社長のやるべき仕事は多岐にわたります。ここでは、会社の大黒柱となる社長の仕事内容について詳しく紹介していきます。

事業内容の決定

会社の事業内容は「企業理念」と言い換えることもできますが、会社のトップとなるからには真っ先に事業内容を考えなければなりません。「社員とその家族の幸せのため」「社員だけでなく、お客様や関わるすべての人の幸せのため」など、それぞれの会社はさまざまな企業理念を持って経営されています。

最終的に目指すべき場所を決め、そこへ到達するためには上場する必要があるかもしれませんし、海外に進出してマーケットを拡大する必要があるかもしれません。このような長期的な視点で会社の今後を考えることも社長の重要な仕事のひとつとなります。

社員が効率的に働くためのシステム作り

事業内容を決めたら社長の仕事が終わるわけではありません。その会社に勤める社員は、基本的には上からの指示で仕事をこなしていくことになります。どんなに有能な社員がいても、事業の仕組みや作業の仕組みが悪ければ仕事の効率が下がってしまいます。

社長は社員が効率良く働くことができ、売上にスムーズにつなげていけるように事業の仕組みを考えることも必要です。社員が効率的に働くためのシステム作りさえしっかりしていれば、それが売上にもつながっていくことになるのです。

会社の顔としての役割

社長はその会社の最終的な責任者ですから、「会社の顔」という認識と責任感を持って行動する必要があります。常に外部からの情報を集め、ビジネスチャンスにつながるような商談や会談、セミナーや講演への出席、ときにはパーティーやイベントへ参加することもあるでしょう。このような外部との関わりも積極的に行っていかなければなりません。

また、大きなトラブルが起きた場合には、社長がすべての責任を負って謝罪に行かなければなりません。会社の調子が良い時も悪い時も「会社の顔」としての役割を果たすことも社長には求められます。

社長が現場で働くこともある

会社を始めたばかりの時期など、社員数名と会社を動かしていくことも珍しくはありません。会社の顔としての役割を担いつつ、取引先への営業活動、現場で社員のフォローをするなど、プレイヤーとして現場で働くこともあります。

会社の規模が大きくなり、会社全体の管理・監督、調整役となっても社長は人材育成にノータッチということではいけません。仕事の現場へ自ら赴き、ときには気になる社員を指導するなど、各部署のことをしっかり知ることも社長の仕事といえます。

社長の種類と具体的な仕事内容

社長にも大企業の社長、中小企業の社長、ベンチャー企業の社長などいろいろな社長がいます。会社の規模が大きくなるほど社長の仕事も難しくなり、決断力が求められるようになっていきますが、ここでは社長の種類とその仕事内容についてお伝えしていきます。

大企業の社長とは

大企業の社長となれるのは、何十年と歴史のある一族経営の会社で親の跡を継ぐ人や、外部会社からヘッドハンティングされて社長になるケース、社内で順調に昇進して社長になるなどの方法があります。

大企業の社長になれる人はごく限られた人だけで、さまざまな実務経験や実力、ときには運も必要とされます。時代の先を読む力や人の資質を見抜く力、高いコミュニケーション力も求められるでしょう。

大企業になれば他の役員や部長以下の管理職がいるので権限の移譲もあるでしょう。しかし、社長には会社の顔としての役目があり、提携や買収、大きな取引先との交渉などは社長自ら挑むことになります。

取引相手を選んで動く必要性

大企業の社長となれば多くの取引先を持つことになり、すべての取引先を社長がまわることはできません。相手が大企業であったり官公庁であったりと、大きな取引先を選んでまわることになります。

経理の面では小さな業務は経理担当者が銀行へ行けば十分ですが、多額の融資を申し込む際には社長自ら銀行へ出向き、経理部長とともに融資が必要となる理由、事業計画などを説明する必要があります。

大企業の社長になるほど小回りが利かず、各部署まで目が行き届きにくくなります。信頼できる部下を作り、効率的に情報を集める仕組みを作るなど、より高度なシステム作りが必要になってくるでしょう。

中小企業の社長とは

中小企業の社長もヘッドハンティングや社内昇進など、さまざまなルートで社長になる人がいますが、最近は社長自身が大株主になる「オーナー社長」というケースも増えてきています。オーナー社長は自ら会社を所有し経営にも携わりますが、大企業に比べると小回りが利き、社長の考えを社内に浸透させやすいという特徴があります。

中小企業は社長の考えを浸透しやすい反面、ワンマン社長になりやすいともいわれています。ワンマンでも会社が良い方向へ進むならいいですが、悪い方向へ進んでいる場合は軌道修正が難しいという欠点もあります。

ワンマン社長の欠点

ワンマン社長がどんなに高い経営手腕を持っていても、会社経営は生き物を育てるようなものなので、すべてがうまくいくことはありません。

会社創業当初はワンマン経営の方がスピード感があり、時流に乗りやすいというメリットがあります。しかし、経営がある程度安定した時点でワンマン経営から抜け出し、徐々にチームで経営していく体制へと移行していく方が経営リスクは低くなります。

ワンマン社長による経営ではイエスマンの増殖、ナンバーツーの不在など深刻な問題につながる欠点があることも覚えておきましょう。

ベンチャー企業の社長とは

大企業や中小企業の他に、自分で起業し会社を作る起業家や創業社長といった人たちもいます。

インターネットの普及により、最近ではIT系のベンチャー企業を立ち上げ、社長になるIT起業家が増えてきています。昔と比べ株式会社を立ち上げるハードルも低くなり、自ら会社を設立し創業社長となる人たちにとっては、新しいビジネスチャンスを生かす土壌が整っているといえるでしょう。

しかし、これまでなかった新しいビジネスが多いだけに、起業後に会社の経営を安定させることは難しく、起業してすぐ撤退するようなケースも多く見られます。ベンチャーとは「冒険」という意味であり、険しい道のりだということも意識した方がいいでしょう。

ベンチャー企業の有利性

ベンチャー企業は自分のアイデアやビジネスチャンス次第で、理想のビジネスを作り上げていくことも可能です。すでに成熟した企業の株価は大きな変化はありませんが、ベンチャー企業は大化けする可能性を秘めていて、一般社員がその恩恵を受けることもあります。

また、ベンチャー企業は新しい企業なだけに、一般企業に見られる年功序列のような人事がありません。守るべき伝統がなく、常に新しいものを創造し革新していく必要があります。「チャンスを見つけたらすぐに動く」というのが、ベンチャー企業の成功の秘訣かもしれません。

社長という仕事のやりがい

社長としての仕事は、会社のトップだからこそできる貴重な経験になります。

たとえ小さな会社であってもトップに立てるのはごく限られた人だけであり、社長としてビジネスを動かしていくことで得られる経験は何物にも代えがたいものです。ふつうには会えない人とも出会うことができる社長という仕事について、その魅力ややりがいを紹介していきます。

社会的地位が認められる存在

社長という肩書きがあると、「偉い人」、「高い立場にある人」というイメージを持たれる人も多いでしょう。

周りからそのように見られることは、自分の自信や誇りにもつながっていきます。社長しか参加できない会合に出席する時などは、自分は特別な立場にいるということを実感することができるでしょう。

会社が利益を出すほど国へ支払う税金も増え、社会的貢献度も高くなっていきます。自分の仕事が社会を豊かにし、その社会から認められる存在になることは、会社を経営していくうえでのやりがいにつながるでしょう。

後世に名前を残すことができる

「後世に名を残す」というと大げさかもしれませんが、自分の会社を長く安定して経営することができれば、その間に関わった人や地域に会社の名前を残すことができます。名経営者と呼ばれるほどの実績を残せば、社長である自分の名前を後世に残すこともできるでしょう。

会社経営が軌道に乗れば高額な収入を得ることができ、一般の人より豊かな暮らしを送ることができます。大きなプレッシャーや重圧から逃れることはできませんが、後世に語り継がれるような存在になることも、社長だからこそ実現できる可能性があるのです。

社長の仕事内容まとめ

大きな達成感を得ることができる仕事

大金持ちになりたいからと社長を目指す人もいるでしょう。起業すること、社長になることへのハードルは昔と比べ低くはなりましたが、世の中そんなに甘いものではありません。

社長というのは一般の人より大きなプレッシャーや覚悟を強いられるものですが、社長でしか味わえない貴重な経験や体験、大きな達成感を得ることができる仕事といえるでしょう。

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